現在の眼科治療
眼で物体を識別する能力を「視力」と言いますが、この視力が低下する理由には色々なものが考えら、治療法が考えられています。例えば、屈折異常や調節異常で視力が低下する場合は、めがねやコンタクトレンズ、また最近話題のレーシックなどで屈折矯正を行うことにより視力を回復させることができます。しかし、何らかの病気が原因で視力が低下した場合には、その病気の要因を取り除き治療しないかぎり視力回復は難しいというのが現実です。
眼科治療は、手術やレーザー治療、人工水晶体、角膜移植、コンタクトレンズ、薬物治療など、技術がめざましく進歩しています。中でも、視力を矯正する手術「レーシック」の発展にはめざましいものがあります。
「レーシック」は、欧米では一般的に普及している角膜屈折矯正手術の一種で、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることによって視力を矯正する手術です。日本でも、2000年に厚生省で認可され、その後普及が広まっています。
レーシックの方法としては、マイクロケラトームとよばれる「カンナ」のような医療機械で角膜の表面を薄く削り、蓋のような「フラップ」を作り、めくります。そこにエキシマレーザーを照射して、角膜の一部を蒸散させ、フラップを元の位置に戻して、フラップが自然に接着するまで待ちます。手術にかかる時間は、片目で2・3分、両目でも10分ほどです。(検査やカウンセリングなどをふくめても3時間程度です)。このような手術により、角膜の中央部が薄くなり、角膜の曲率が下がります。つまり、凹レンズを用いた場合と効果が期待することができ、近視を矯正することができるのです。そして、理想に近い度数まで視力回復に期待を持つことができるようになりました。また、検眼のデータをもとにレーザー照射を調節すると、乱視の矯正もできる様になっています。
裸眼視力回復を望む人にとって、とても魅力的な視力矯正手術ですが、歴史が浅く、長期的な安全性も見届けられていません。日本では、欧米に比べると認知度が低く、一般に普及するにはまだ年数がかかりそうです。
